とりあえず…
過去のブログには再三書いたのですが、
小学校に通う娘の親として、
自分の通った母校の2016年度PTA会長を仰せつかる事になり、
一年を通じた活動の中で、
入学式・運動会・卒業式で挨拶をさせていただいたり、
様々な行事の取りまとめを行ってまいりました。
年が明けた2月の理事会で新年度の人事も決まり、
肩の荷が下りかけた3月はじめに、
前代未聞の
事件が起こったのです…
「前代未聞!2年連続でPTA会長」のもくじ
思うがままにキーボードを叩いたら、
想像以上に文章が長くなったので、
もくじを作りました(笑)
「スポンサーリンク」
1、会長予定者の急な転勤が決まった3月
3月初旬、いつもと変わらず鳴る梅ちゃんのスマホ。
画面を見ると、小学校からである。
「あっ、先生こんにちは。」
一年間を通じ気の知れた関係になった先生と挨拶を交わす。
『梅ちゃんさん、こんにちは。
本日はご相談がございまして…』
少しくぐもった声の主幹の先生。
完全に「何か問題が起きた時」のトーンだ。
気持ちのチャンネルを入れ替え、
落ち着いた声で先生に問う。
それに応えるように先生がゆっくりと話し出した。
- 17年度会長予定者、○○副会長の転勤が決まった。
- 転勤に伴い引っ越しも急遽決定した。
- 17年度のPTA会長のポストが空いてしまった。
簡潔に書くとこういう話である。
副会長から「転勤決定」の連絡が入り、
『とりあえず会長さんに相談』
という事らしい。
ざっくりと聞いた事を頭の中で整理し、
色々と先生にお願いをする。
~先生にお願いした事~
- 副会長を輩出した地域の現状把握
- 現PTA三役、顧問、会長経験者を集めた会議をするための日程調整。
- PTA会則の再確認
事態は急速に動き出した。
2、そもそもPTA会長って、どんな流れで就任するの?
こちらに関しては各学校で様々な慣例があると思います。
田舎・都会でも随分違うのではないでしょうか。
一つだけ言えるのは、
前年度のPTA副会長が翌年度のPTA会長になる
のではないかと思います。
子供が5年生=PTA副会長
子供が6年生=PTA会長
…が一般的ですよね?
PTA副会長と子供会会長を兼任する学校もあるそうで、
子供が4年生=子供会副会長
子供が5年生=子供会会長&PTA副会長
子供が6年生=PTA会長
と、3年間役職にかかわる場合もあるそうです。
とりあえず梅ちゃんの小学校の話を進めさせていただきます。
梅ちゃんの学校でPTA会長を務める場合、
PTA副会長⇒PTA会長⇒顧問⇒会計監査
の順で役員に就きます。
PTA会長を知るための準備期間⇒副会長
会長として運営する年⇒PTA会長
組織を知ってアドバイスをする⇒顧問
監査役としてお金の動きを見る⇒会計監査
という事でPTA会長を受けるラインに乗ると、
4年間学校に携わることになります。
ですので、年回りを考え逆算すると、
珍しいケースなのかもしれませんが、
自分の子供が5年生以下の時に
PTA会長に就任する
わけです。
そして、5年生以下と書きましたが、
できれば4年生以下が望ましいです。
実際梅ちゃんも、
娘が4年生の16年度にPTA会長になりました。
4年生(16年度)⇒PTA会長
5年生(17年度)⇒顧問
6年生(18年度)⇒会計監査
子供の小学校卒業に伴い、
お父さんも小学校を卒業するという(笑)
自分の子供の卒業式に
子供に向けたメッセージを話せない…
のが、悲しい所です。
続けて、PTA役員の選出についてになります。
PTAの会長・副会長などの三役、
各専門部(委員会)の委員長などは、
東西南北など学区をいくつかに分けて
持ち回りで受け持つ事が決まっている学校が多いと思われます。
![PTA役員 PTA会長 PTA会則 持ち回り表](https://i0.wp.com/enjoylife-umechan.com/wp-content/uploads/2017/04/EPSON025-e1493269597456.jpg?resize=600%2C303)
こんな感じの「持ち回り表」に従って、
次年度の役員が選出されます。
過去に役員をやってない人は、
「あなたは今まで役員をやってないんだから、
そろそろ何かやって下さい。」的な
周囲の空気に押し切られ、
自分の地区の持ち回りとして巡ってきた
俗にいう『重たい役職』を引き受けざるを得ない…という、
恒例のやり取りが12月頃発生するんですよね。
梅ちゃんは、
『頼まれごとは試されごと、
頼まれごとは頼られごと』
とある方から言われたのを境に、
引き受けられる限りは何でもやろうと思ってます。
実際にやってみると、
人が言うほど大変ではないというか、
『自分の子供の笑顔を考えながら活動すると』
楽しいものですよ!!
3、現状を洗い出してみた。
さて、実際の状況を振り返ってみましょう。
会長予定者の転勤=どうにもならない事
ですので、
今後の事を考えなくてはなりません。
梅ちゃんの中で考えられる事として、
- 持ち回りの担当地域から代役を選出
- 17年度副会長(18年度PTA会長)を繰り上げ、17年度に会長就任
- 過去のPTA会長経験者が17年度PTA会長に就任
上記3点が思い浮かびました。
それぞれの『〇(メリット)』『×(デメリット)』について、
考えてみましょう。
1について
『〇(メリット)』
・PTA全体の役員の持ち回りなどを崩さなくて済む。
『×(デメリット)』
PTA三役(副会長)未経験者に、いきなり会長が務まるか?
2について
『×』
・あくまで2016年度の人事案件なので、
2017年度副会長はそのままにすべきである。
・PTA三役の持ち回りも崩れてしまう。
・新たに副会長を選ばなくてはならない。
・「1」と同じく未経験の人がいきなり会長では大変ではないか?
3について
『〇』
・一度経験したことなので、やる事は分かっている。
『×』
・地区の持ち回りがズレてしまう。
・PTAに関わる期間がさらに長くなってしまう
(通常でも4年間⇒プラスアルファ)
・他の保護者からの、
「あの人また会長やってるよ…」
的な視線に耐えられるか(笑)
果たして、
3択問題の結論はいかに!?
4、三役プラス顧問・先生で対策を考える。
そんなこんなの考えをざっくりまとめ、
校長・教頭・主幹に「1~3」の対応と、
「それ以外の方法があるのか?」
を問い合わせたところ、
学校サイドも同じ考えをお持ちでした。
それ以上深く突っ込んだ話をすると、
「藪をつついて蛇を出す」
予感がビンビンしたので(笑)、
それ以上はPTA三役と顧問が同席の時に話し合う事にして、
学校に預ける事になりました。
いよいよ迎えた当日、
校長先生をはじめとした数名の先生方と、
会長経験者・PTA三役・顧問が一堂に会し、
話し合いがもたれる事になりました。
まず最初に話に出て、全員が了承した意見。
「転勤が決まった副会長さんが、
後ろ指を指されるような事が起きてはならない。」
一年間の準備期間中、次年度のPTA会長に向け、
「自分の時はもう少し○○を合理化したい」
といった具合に、
真摯にPTA活動に向き合っていた姿を皆知ってます。
「不測の事態がなければPTA会長として活躍していたであろう彼が抜けた後に、
『あいつが転勤しなければ、俺が貧乏くじを引かなかったのに…』
という文句が出ないようにしましょう」
とりあえず、一つの意見としてまとまりました。
「これからどういった具合に会長を選出するか?」
先生側から3つの提案として、
梅ちゃんが学校に出した案が出てまいりました。
1、持ち回りの担当地域から代役を選出
2、17年度副会長(18年度PTA会長)を繰り上げ、17年度に会長就任
3、過去のPTA会長経験者が17年度のPTA会長に就任
そして、それぞれの案について、
先生方からのご意見もいただきました。
1と2については、
「PTA三役の未経験者がいきなり会長を務めるのは難しいのではないか」
という学校サイドの意見。
さらに1について::
『持ち回りの地区で何が何でも選出してください』
とゴリ押しした際に選ばれた人が、
気持ち良く役職を全うできるか?
「こんなはずじゃなかったのに…」
↓
「副会長のヤロウ、勝手に転勤しやがって!」
恐らく99%そうなるであろう…、
その場にいるほとんどの人が頷きました。
2、について:
2017年度が始まっていれば、
副会長が代理として1年間会長職を行う事は問題ない。
(会則で副会長は会長の代理であると定められている)
あくまで2016年度の人事案件なので、
当該年度の理事会で人事について諮り決定しなくてはならない。
「3番目で決まるのが
一番ありがたいんですけどね~」
梅ちゃんの方をチラ見する、
校長先生&教頭先生。
うーん、外堀が見事に埋まってきてる(笑)
その時、梅ちゃんの前に会長に就いた顧問が口を開きました。
「この際さ、梅ちゃんと俺とその前の会長で、
それぞれもう1年ずつ役をダブってやらない?
梅ちゃんが良ければだけど。」
そうなんです。
会長をやるという事は、
17年度=PTA会長
18年度=顧問
19年度=会計監査
と、今後3年間PTAの役職が付いて回るという事になります。
その場にいるPTA会長経験者は3人。
もし、現顧問が17年度にPTA会長に就任すると、
1.PTA副会長
2.PTA会長
3.顧問
4.PTA会長(17年度)
5.顧問
6.会計監査
といった具合に6年間役職に就き続ける事になります。
まさにカオスです(笑)
さらに、現会計監査の場合、
7年間PTA役員を続ける事になり、
子供より小学校にいる期間が長くなるという事態に(笑)
であるならば、
3人のPTA会長経験者が、
16年度と同じ役職を17年度も行う。
↓
それぞれがPTAの役職に5年間就く事で、
この問題を解決しましょう!
そんな感じの提案でした。
『梅ちゃんさえ良ければ…』
そんな枕詞をつけて提案する顧問。
なかなかの策士です(笑)
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5、そして決定!
『俺がやるしかないかぁ…』
意を決して口を開きました。
あまりグダグダするのは嫌いです。
梅ちゃんがゴネれば、話はまとまりませんし、
他の人の負担が増えるだけです。
『どうせやるなら後の憂いは全部取っ払いましょう。』
校長室にいる全員で色々と考えました。
1、まずPTA副会長の地域で会議を開き、
対応策を考えていただく。
引っ越しというやむ得ない事情ではあるが、
会長予定者から転勤の話をしていただく事によって、
ひとつのけじめをつける。
その場で、
「一年間会長として活動できる方がいるか」
話し合っていただく。
ただし、「緊急事態」という事と、
「未経験者にとってハードルが高い」ことなので、
決して押しつけやくじ引きで決めないで欲しい。
梅:『もし地域でやって下さる方が出れば、
自分はスパッと引っ込みます。』
それだけは校長先生に納得してもらいました。
2、決まらなかった場合は、3人が役職を重複する。
会長経験者がPTA会長に就いた後、
本来やるはずだった役職にスライドせず、
再度16年度と同じ役職をもう一度やる。
3人で同意。
『よっ、会長!』
前代未聞だねぇ(笑)
茶化す会長経験者2人。
3、地域の持ち回りについて
今回の件は特例なので、
梅ちゃんがPTA会長をやっても、
引っ越したPTA副会長の地域が会長を輩出した事にする。
これは、引っ越したPTA副会長に対しての配慮もありますが、
梅ちゃんが再度会長を行う事により持ち回りを動かすと、
本来決まっている「持ち回り表」を変更しなくてはならなくなり、
「理事会→総会」
という会議を経過させなくてはならないので、
手続きが煩雑であるという事があります。
4、速やかに臨時理事会を開き16年度理事から承認を得て、
その内容を新年度の役員さん達に書面で配布する。
新年度の人事案件に関しては、
当該年度(16年度)の理事会で承認を得られれば良い。
そのように会則に定められております。
用意した会則の書面がここで役に立ちました。
持ち回りは関係なく会長を選出する事も、
3人が役職を重複することも、
理事会で承認いただければOKとの事。
2月に現新の引継ぎを兼ねた理事会&役員会がすでに開かれているので、
状況を知らない新年度の役員さんに向けた手紙には、
・転勤によるやむ得ない状況
・3人が役員を重複する説明
・地区の持ち回り表に影響が無いという事
を明記して、理事会後に配布していただく事になりました。
6、臨時理事会が開かれる
翌日、「臨時理事会開催のお知らせ」
の書面がPTA理事に学校から配られました。
迎えた臨時理事会当日。
一年間の活動を通じて気の知れた仲になった理事の皆さんから、
「一体何があったの?」
という声に、
「会議でのお楽しみ(ハート)」
と返す梅ちゃん。
理事会が始まり、
「PTA会長再任」
という上程のページを開いた瞬間、
(´◉◞౪◟◉)プッ
こんな感じの顔をする理事の皆さん(笑)
校長先生から
・副会長の転勤
・持ち回りに関してはノータッチ
・本年度理事からの承認をいただかなくてはならない
という旨のお話がされました。
(´◉◞౪◟◉)プッ
という皆さんの顔はだんだん神妙になり、
校長先生のお話の途中からは、
「ウンウン」
という頷きも含まれ始め、
会議全体が一つになっていくのを感じました。
梅ちゃんからは、
「会長経験者が3人で協力して乗り越える事になった。」
という事を話させていただきました。
自分一人だけではなく、
「3人がそれぞれ負担して、
引っ越した副会長をボッコにしたくない」
そんな事も話したような気がします。
そして迎えた承認の時!
だれ一人拍手せず…
ではなく、
理事会に参加した理事の皆様から拍手をいただき、
2年連続でPTA会長に就く事が決定しました。
主幹の先生から、
「すでに新年度の役員さんへの引継ぎの理事会が終了しているため、
書面にて臨時理事会の説明がされる」
といった説明があり、
臨時理事会は幕を閉じました。
最後に…
やむ得ない事情があり、
いくつかの話し合いが持たれ、
こういった結論になりました。
どの組織でもそうですが、
「○○長」
と名の付く人には責任が発生し、
その団体の責を担うという役目が発生します。
・時に強い言葉で皆に行動を促したり
・人前で「ごめんなさい・よろしくお願い致します。」と頭を下げたり
大小あれど、それなりの覚悟を持たなくてはなりません。
都会と田舎で違いはあるかもしれませんが、
梅ちゃんの地域では、
『学校と子供の応援団』
としてPTAが位置づけされているように思います。
「PTAの長として、
学校と地域を改革していく」
といった難しい事は、
ハッキリ言って求められていないのが救いです(笑)
- 自分の大切な子供が成長していく
- その為に、周りの子供も楽しい環境づくり
- 子供が楽しむためには、楽しい学校になっていくこと
- 楽しい学校のためには、先生方ものびのび活動できる環境
- 全体が良くなることによって、自分の子供の成長につながる
1~5に向かい、それがまた1に戻ってループする。
あくまで「理想」ですけど、
そんな気持ちで活動してます。
同じ役職を2年間仰せつかることになり、
前年度をトレースしながら、
「改革」というと極端ですが、
翌年の会長さんや役員さんに向けて、
少しでも活動を合理化する事が、
自分に与えられた使命なのかもしれません。
本来であればPTA会長に就任し、
「手探り状態のまま過ぎていく一年間」
で終わるはずだったんですが、
2017年度は少し余裕をもって周りを見ながら、
自分も笑顔を忘れずに活動していきたいと思います。
2年連続でPTA会長をやる『危篤な人』はそんなにいないと思います(笑)
普通に1年間だけ(!?)PTA会長をやる同志の皆様方は、
全国にある小中学校の数だけいらっしゃると思います。
望む望まないは別ですが、
どうせやるなら楽しんで、
「自分が頑張る事で、
自分の子供の笑顔につながる」
そんな気持ちで活動してください。
一緒に頑張りましょう!!
今回のブログは完全に独り言の内容で、
ハッキリ言って誰のためになるものでもありません(笑)
『こんな事もあるんですよ…的な』
意味合いと、他の学校でこういった事例が起きた時に、
話の進め方のご参考になればという思い。
「PTA会長なんてやってらんねーよ!」
と少しだけ後ろ向きな気持ちになりかけている会長さん、
少しテンパり気味になっている方に、
「こんな奴もいるんだから、気楽にいきましょう!」
というメッセージも含め書かせていただきました。
長々と最後までお付き合いありがとうございました。
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