失敗しない3つのポイントで激ウマ「ヒレ酒」を飲む!
寒くなると熱燗が美味しく感じます。
熱燗の中に「ヒレ」や「骨(コツ)」を入れる飲み方の中で、
代表格といっても過言ではない
『フグのひれ酒』。
3つのポイントを押さえて、
ご家庭でも美味しい、
心も体も温まる日本酒ライフをお過ごしください。
簡単に説明・ふぐのひれ酒(360ml)の作り方
- フグのヒレ(2枚)をトースターで炙ります。
(ヒレに含まれた水分を飛ばし、パリパリの状態にする。) - 日本酒(360ml)を熱燗にします。
(アツアツの状態。レンジなどの場合、泡が出始める寸前) - レンジから取り出した日本酒に、パリパリのヒレをブチ込みます。
- ラップなどで蓋をして、静かに2~3分置きます。
- 黄金色をしたヒレ酒の出来上がり
箇条書きにした中で注意したい3点です。
※1、ヒレをしっかり炙る
※2、使用する日本酒は安くてOK
※3、日本酒はアツアツにする
細かい解説付き・ふぐひれ酒のレシピもくじ
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1、用意するもの
- ふぐのひれ…2枚
- 日本酒…2合(360ml)
- 耐熱ガラスの徳利×2(もしくは徳利+マグカップ)
- アルミホイルもしくは焼き網、フライパン←どれか1つ
- サランラップ
1、ふぐのひれ…2枚
上手に作るとふぐのひれ1枚で、
1合(180ml)のひれ酒が3杯とれます。
今回は2合(360ml)のひれ酒を作るので、
2枚のふぐヒレを使います。
ふぐひれに関しましては、
スーパーに売っているもので全く問題ありません。
今のご時世ネットでも購入できます。
本当に便利な世の中になりましたね。
梅ちゃんが過去に購入した2件はこちら
最初はお試しで少なめに…
![]() |
琥珀色に輝くひれ酒に≪ふぐの王様≫【とらふぐのひれ(フグヒレ)】5g (トラフグ/ふぐひれ/河豚鰭) 価格:578円 |
すぐに無くなってしまったので(笑)、
たくさん入っているものを購入。
![]() |
ふぐひれ 下関産 とらふぐひれ(ひれ酒用) 20g ふぐのひれ フグヒレ ふぐヒレ ヒレ酒 ふぐひれ 価格:1,728円 |
後者のお店で購入した写真です。

自分で購入した物しかブログに書きません(笑)
今回は22枚、きっちり20グラムありました!

22枚×3杯で6升分飲めますね☆
ネットで検索すると、
「焼きヒレ」と「干しヒレ」が出てきます。
そのままお酒に入れられる「焼きヒレ」は便利ですが、
「干しヒレ」を炙って作る方が香ばしくて美味しいので、
そちらの作り方を進めていきます。
2、日本酒…2合(360ml)
最近は醸造酒より純米酒がブームですよね。
冷で飲むなら純米酒や吟醸・大吟醸など、
クリアでフルーティーなお酒を好まれる方が増えてきています。
しかし、ひれ酒に使うのであれば比較的安価な醸造酒でOKです。
こういったお酒の方がヒレの香りをダイレクトに感じる事ができます。
イチオシは「剣菱」です。
3、耐熱ガラスの徳利×2(もしくは徳利+マグカップ)
料理屋でひれ酒を頼むと、
蓋つきの湯飲みで出てくることがほとんどではないかと思います。
でも、どうせご自宅でひれ酒を楽しむんだったら、
「ヒレを入れてから酒が黄金色に変化する過程」
を目で楽しんじゃいましょう(笑)
…というわけで、梅ちゃん愛用の熱燗専用ガラス徳利
お手頃価格で使いやすいと思います。
![]() |
ハリオ ポット 耐熱とっくりデカンタ [GT-2T] [RCP] HARIO (ワイン バー 酒用品 まんまる堂) 価格:520円 |
・ガラスの口が大きく開いている
・耐熱で電子レンジOK(食洗器も)
・400mlなので、お客さんが来てもOK
・お銚子でチビチビ飲める
・目盛りが入っているので入れる量がわかりやすい

ひれ酒用の耐熱ガラス徳利
ホットワインやホットミルクにも使えます☆
100均で売っている、そばつゆ入れ(約200ml)でも代用可。
夏場しか売ってないという事と、
中身が見えないのが玉にきずです。

100均ものも十分イケますよ。
「徳利×2、もしくは徳利+マグカップ」
と書いたのは、2杯目以降はもう一つの容器で熱燗を作る必要があるためです。
ガラス徳利を2つ購入してもそんなに高価じゃないですが、
マグカップや100均のそばつゆ入れで代用できます。
4、アルミホイルもしくは焼き網、フライパン
アルミホイル=トースターでヒレを炙る際に使います。
焼き網を使ったり、フライパンで炙る方法もありますが、
トースターが一番手軽だと思います。
5、サランラップ
ヒレをガラス瓶に入れた後に蓋として使います。
2、ヒレをしっかり炙る!
いよいよ始まります。
チェックその1
ふぐのひれはしっかりと炙ってください!
温める⇒炙る⇒焦げる
こんがりと焼け、
ヒレの先っぽが若干焦げ気味に、
付け根の少し身の厚い部分が茶色になるくらいが理想です。
ここで炙り方が足りないと、
ひれ酒が生臭くなってしまいますのでお気を付けください。
トースターにアルミホイルを敷きヒレを並べます。
500ワットで約3分片面を炙り、
ひっくり返して追っかけで2~3分。
両面しっかり炙り倒してください。
※「追っかけで2~3分」と書きました。
・ヒレの先の部分⇒薄くて焦げやすい
・ヒレの付け根の部分⇒厚くて火が通りにくい
ので、バランスを見ながら。
※1000ワットなど熱量を強くして一気に温めると、
「ヒレ先だけ焦げて付け根の厚い部分が炙り足りない…」
といった状態になる事がありますので、
500ワットくらいでじっくりと乾燥させた方が事故は少ないです。
「焦げすぎ→ひれ酒も焦げ臭い+炙り足りない部分が生臭い」
になってしまいます。
加熱していくとヒレが乾燥してだんだん縮んでいくのが目印です。
ヒレの先が焦げる寸前の茶色くなった時に取り出して下さい。
梅ちゃんの家のトースターは網目が細かいので、
アルミホイルは使わずにそのままヒレを乗せて、
500ワットで3~4分ほど炙った後、
750ワットに変更して追加で1分ほど軽く焦がします。
※こちらに関しては個人の好みの差が出ます。
梅ちゃんは若干の焦げた香りが好きなので、
最後に強い熱で風味を出しますが、
トースターの仕様や好き好きで理想の温める時間を見つけて下さい。
3、使用する日本酒はコレだ!
ひれ酒をやるなら絶対に「剣菱」。
これは鉄板です!!
![]() |
剣菱 ケンビシ 上撰 1.8L瓶 1800ml※6本ごとに1配送料いただきます。[qw][si] 価格:1,600円 |
剣菱自体、冷や・常温で飲むよりは、
ぬる燗や熱燗で飲むお酒だと思います。
程よい辛口で、ヒレの旨みを引き立ててくれます。
~~イメージ~~
焼酎でカルピスサワーやグレープフルーツサワーを作る際、
何の焼酎を使いますか?
恐らく焼酎自体に味や匂いの無い甲類の「鏡月」あたりを使いますよね。
過去に一度だけ、芋焼酎でカルピスサワーを作った事があるのですが、
ハッキリ言って飲める代物ではありませんでした(笑)
~~~
ひれ酒に使う日本酒も、
そんな感じのイメージです。
大吟醸よりも清酒の方がヒレの香りが引き立ちます。
紙パックに入った1,8リットルのお酒、
「〇(マル)」や「鬼殺し」
でもOKなんですが、
若干消毒液臭く感じる事や翌日の二日酔いの惨さを考えると、
絶対のおすすめは「剣菱」
もう鉄板です!!(←2回目)
4、アツアツの日本酒に放り込め!
ここで言うアツアツとは『約80℃ぐらい』です。
先ほどのガラス徳利に日本酒を2合(360ml)入れ、
電子レンジ1000ワットで2分ほど温めます。
※注意点
電子レンジで日本酒を温める際、
ガラス徳利の中の日本酒が上手に対流せずに、
上部と下部で温度差が起きる場合があります。
レンジから徳利を取り出す際に日本酒が揺さぶられ、
その衝撃で猛烈に熱くなった部分が吹き上がる事があります。
こういった危険を避けるために、
約1分ほど温めたら一度扉を開け、
徳利を軽く揺さぶって日本酒の温度を一定にしてください。
ガラス徳利の首の部分が曇り始めて、
中の日本酒に小さな泡が出た瞬間が出し頃です。
※厳密に言いますと、
飲用アルコールの沸点は約78℃。
日本酒は「アルコール・水・糖質など」の混合物ですので、
80℃を超えても沸騰しませんが、
アルコールは蒸発を始めます。
スピードがカギになりますので
日本酒を温める前にヒレ・ラップの準備を忘れないでくださいね。
ここからはマッハで行きますよ!
取り出した瞬間に炙ったふぐのひれを縦にして投入。
(※日本酒の中に沈むように)
用意してあったサランラップを口に被せて密封。
軽く揺らすイメージで日本酒をひと回し。
その瞬間からうす黄色の剣菱ちゃんが、
じわじわと色濃くなるのが分かります。

じわじわとエキスが染み出てくるのが分かります。
それと同時に脳内にあふれ出すアドレナリン…
まさに至福の時(笑)
後は2~3分待つだけです!
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5、透き通った黄金色のひれ酒完成
ラップを剥がしたくなる誘惑に耐え約3分間。
いよいよその時がやってまいりました。
右手に点火したライターを用意し、
左手でラップを剥がした瞬間に点火。

見えにくいけど、うっすらと燃えてるんです!
ガラス徳利の口から青白い炎が上がります。
テンションが絶頂になる瞬間です。
「魚の灰汁を飛ばすために」
この作業を行う方もいらっしゃるそうですが、
やってもやらなくてもあまり変わらない気がします(笑)
あくまでパフォーマンスの一環として…
今からガチでひれ酒に向き合うための儀式として…
そんなぬるい感じで捉えております☆
知人を自宅に招いた時に見せればインパクトは大です!!
黄金色に輝くフグのひれ酒どーーん

うーん、喉が鳴りますねぇ(笑)
なんだか我が子の様にいとおしい(笑)
6、2杯目を飲む時の注意点
これはもう簡単です。
アツアツの日本酒をガラス徳利に入れるだけ。
ただここにも注意点があります。
ガラス徳利の中のひれ酒を
5~10ミリくらい残しておく事
浸透圧の関係で、
少しヒレのエキスが残っている日本酒(ひれ酒)に
追加の酒を入れるようにするのがキモです。
これを知らないと悲劇ですよ!
空のガラス徳利に追加の熱燗を入れても、
ビミョーな液体(笑)が出来上がるだけです。
ヒレが日本酒に少し浸った状態で追加すれば、
3杯目までいけます。
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7、まとめ【動画付き】
長々と最後までお読みいただきありがとうございました。
「ふぐのひれ酒のレシピ」
いかがでしたでしょうか?
恐らくここまでねちっこく情熱的に、
ふぐのひれ酒を取り扱ったブログは無いと思います(笑)
「ご家庭でも美味しいひれ酒が作れる」
その一心でキーボードを叩いた結果、
打ち込んだ文字は5500字オーバー(笑)
今回のふぐのひれ酒をマスターすると、
応用編で、
・毛ガニの甲羅酒
毛ガニの甲羅でカニ酒祭り。酒が生臭くならないレシピ教えます!
・カワハギの骨酒(コツざけ)
も楽しめます。
さらにブッ飛ぶと、
エビの頭や殻を使った『エビ酒』もあります。
エビ酒は面白いですよ。
剣菱がオレンジ色になるんです。
こちらも時間があればUPしたいと思います。
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飲んだくれオヤジはもっと頑張っちゃいます(笑)
それでは皆さん、
良い日本酒ライフをお楽しみくださいね☆
youtube動画『梅ちゃんねる』
ふぐのひれ酒のレシピ、美味しく作る3つのコツ!
飲んだくれ梅ちゃんが教える「ヒレ・コツ酒の基本編」
現在編集中!
ヒレ酒動画でいよいよデビュー!!(笑)
更新頻度は少ないと思いますが、
チャンネル登録よろしくお願い致します。
最後までお付き合いありがとうございました。