こんにちは、梅ちゃんです。
「こちらの気まぐれやさぐれ日記」を開始してかれこれ1か月が経過しようとしておりますが、
旅館の記事が一切ない!(笑)
そこで今回は
『初めて』
ご宿泊されたお客様の事を書こうと思います。
一番最初に作成したブログのカテゴリー、
・旅館の紹介
・ご宿泊のお客様
が、ついに日の目を見る事になりました!!(爆)
世界中の人が利用する「Booking.com」
実は4月から、
という旅行検索サイトと契約する事になりました。
国内で旅行検索サイトといえば、じゃらんや楽天トラベルがよく知られていますが、こちらのBooking.comは世界中に展開しており、海外の方も多く利用するサイトなんです。
2020年の東京オリンピックに向け、海外からのお客様…
俗にいう「インバウンド」の方が増えている昨今、時代の流れに乗り遅れないためにも、根っこが生えた重たい腰をついに上げ、写真などを掲載しスタートしたのでした。
そして予約が入るの巻。
サイトの関係者のお話では、
「海外から来るお客さんなので、数か月先の予約が多い」
との事だったのですが、何とビックリ開始早々予約が入ったのです。
オーストリアからの男性2人組のお客様でした。
恐る恐るの対応にお客さんは…
チェックイン当日、フロントから聞こえる「ハロー」の声。
お客様にこんな事は絶対に言えませんが、
「いよいよ来ちまった!」
ぶっちゃけそんな心境でした(笑)
フロントに顔を出す梅ちゃん。
ビビリまくっているのを感じさせないように、「ハ・ハロー」と明るい笑顔(のつもり)で挨拶する。
すかさず問題が発生!
最近FAXの調子がいまいち良くなくて、時々印刷の文字が薄くなる事があるんです。
booking.comから届いた予約FAXを見ると、名前の所だけピンポイントに字が薄くなっており、ただでさえ読み慣れない英語表記が余計にわからない。
「あ、あう…
チュー、チュア、
チュアリストロフ?」
どもる梅ちゃんの目を見て彼は力強く、
『クリストフ』
そう答えました(笑)
こちらが言う前にパスポートを提示し、
「ネームプリーズ」
で宿帳に名前を記入。
穏やかな瞳・しぐさから、日本に慣れた雰囲気を感じ一安心。
しかし、
「ジャパニーズOK?」
の問いには残念ながら
『NO』。
USB付の延長コンセントを貸出し、一緒に部屋まで案内。
お風呂の場所、トイレの場所を説明し、部屋の電気の付け方を教え、
「外階段から屋上に上れるよ?」
と日本語で伝え(笑)、とりあえずのチェックインが終わったのでした。
意思疎通に大事なのは「キーワード」
そんなこんなでチェックインも無事終わり、連泊のお客さんの夕食を作り始めた梅ちゃんでしたが、フロントから「ハロー」の声。
クリストフ(以下ク:)が梅ちゃんに話しかけます。
ク:「クエスチョン?」
梅ちゃん(以下梅:)「OK」
するとクリストフ、全力の早口&長文でしゃべり始めました。
ク:「ペラペラ・ペラペーラ、ルーフ、ペーラペラ」
ルーフの時に手を空にかざしました。
梅:「ルーフ?OH、屋上ね?」
クリストフと同じように空を指す仕草をする。
ク:「イエース!
ペラペーラ、ピクチャー、
ペーラペラペラ、マウント富士」
はい、屋上で富士山の写真を撮りたいと(笑)
梅:「OK、OK」
梅:「プリーズ、ビーケアフル
ルーフ、ベリー、スリッピー」
足を床にこすり付け、滑って転ぶ仕草をしました。
クリストフは笑顔で親指を立て、屋上へと向かうのでありました。
何だか楽しくなってきた!!(笑)
コンビニとスーパーの場所を案内すればOK。
お腹が空いたとロビーに下りてきた2人。
ク:「ペラペラ、レストラン?アイム、ハングリー」
しかしこの界隈には、夕方4時にやっているレストランはありません。
居酒屋さんを案内しようと思ったのですが、早くてもPM5時オープンです。
そこで梅ちゃん紙を取り出しまして、
近所の地図を作成。
梅:「ディスイズ、スーパーマーケット。
アンド、コンビニエンスストア。
コンビニエンスストア、イズ、24アワーズショップ」
ク:「OK」
梅:「アンド、ディスイズ、サイトシーンスポット
ビッグホール!!」
最後の謎の文章は、徒歩7~8分の場所にある、駒門風穴という洞窟の説明だったんですが、その時は確実に伝わってなかったと思われます(笑)
とりあえず、お買い物の場所が近いという事が伝わったのでよしとしましょう。
クリストフは大切そうに、センスのかけらを全く感じさせないメモ紙を、ポケットにしまうのでありました。
珍しい来客に看板娘も大興奮
厨房で仕事を始めた梅ちゃんの所に看板娘がやってきて、
娘:「お父さん、
ナイストゥーミーチューって言われたら、
何て答えればいいの?」
と質問してきました。
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実は梅ちゃんファミリー、2016年の年明けを親戚の住むアメリカで迎えたんです。
その時娘は海外に非常に興味を持ったらしく、外人さんとの会話・コミュニケーションに対して、全くビビる事なく立ち向かっていくようになりました。
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そんな事が影響しているのか、クリストフ達とのファーストコンタクトを取るために、確実に聞かれるであろう
「ハウ・アー・ユー」
という質問への答えを用意するという周到さ(笑)
さすが、旅館の看板娘です(笑×2)
「アイムファイン」
を教えると早速すっ飛んで行く娘1&2。
親バカ親父は心配になり柱の陰から見守ってましたが、そんな心配をよそにニコニコと話しかけてます。
いつの間にやら写真撮影まで。
彼らの宿泊予定は3泊4日。
「日本の温かさを感じてもらうぞ!!」
そう心に誓い、梅ちゃんにとっても非常に印象深い4日間が始まるのでした。