PTAやJCで学んだ人前で話す時のコツ
PTA会長や保育園の保護者会長としての挨拶やスピーチ。
選挙の司会やパーティーの進行など、その手の人前で話す事が非常に多い梅ちゃんです。
PTA関係で挨拶ネタをいくつか書いているのですが、
「どうせだったらその時に自分が学んだことを、ブログネタにしてしまえ!!」
とキーボードを叩いてます(笑)
1、人前で話す時の注意点
ここでは、意識して心がける事によって、
- 自分に自信が出る
- その雰囲気が見ている人を取り込み
- 会場の良い雰囲気がさらに自分を盛り上げる
そんな、自分が意識する所作を書いてみたいと思います。
自分が話す事で会場の雰囲気や、聞いている人の目線や頷きなどがはっきり分かると、メチャメチャ気持ちいいですよ(笑)
1-1.姿勢を正し、オーラを放つ!
一番最初に注意することは、『自分の姿勢』です。
緊張したり自信がないと、どうしても猫背になりがちです。
また、片方の肩が下がったりクネクネ動いたりすると、見ている(聞いている)方も、気持ちが離れてしまいます。
話し始める前に軽く息を吸い込み、背筋を伸ばし両肩を後ろに開いて下さい。
それだけで気分も視界も変わり、自分自身に落ち着きが出て、周囲の人(聞いている人)が自分の世界に入ってきます。
1-2.出だしで、普段より声のトーンを一つ上げる
軽く意識するだけで結構です。
あまりにもハイトーンになりすぎるのも危険です(笑)
大体のスピーチが、
「皆さんこんにちは・こんばんは」
から入る事が多いですよね。
カラオケのキーを1つ…2つくらい上げる気分で。
腹から声を出さないと、普段より高い声は出しにくいと思います。
そうする事によって、軽く顎が上がり、さらに背筋が伸びます。
声のハリとビシッとした姿勢によって、聞く人はさらに取り込まれていくはずです。
1・2回で結構です。
会場に向かう車の中、自宅のトイレなどで練習する事をお勧めします。
1-3.ゆっくり、はっきりとした声で
人前で話す時はどうしても、
・早く終わらせたい!
という気持ちが先走って早口になりがちです。
プロのアナウンサーのように普段から発声練習をしている方ならよいのですが、慣れない方は緊張して口が乾き、さらに早口になる事が重なり、かんでしまう場合が多くみられます。
一回噛んでしまうと焦りが生まれ、自分の意識が、
挨拶を行う⇒さらに失敗したらどうしよう
という感じに変わり「悪循環」に陥ってしまいます。
あまりスローすぎるのもどうかと思いますが、「子供への読み聞かせ」ぐらいでしょうか。
かなりゆっくり話したつもりなのに、後になって自分で聞いてみると、
「随分早口だなあ」
という事が多々あります。
普段よりもゆっくりを意識して、さらに、句読点を自分の中で入れながら話すと、頭を整理しながら話せるようになります。
悪循環になってグダグダになるよりは、ゆっくり確実に終わらせた方がいいと思います。
2、人前で話す時に失敗しないためのコツ
人前で話す時に失敗する時の一番の要因は、
『緊張』
ですよね。
・緊張が呼び込む失敗
・ミスが緊張を呼び寄せテンパッてしまう
そういう『悪循環』に陥らないための、ちょっとしたアドバイスになります。
2-1.挨拶する会場に少し早めに入りましょう
結婚式などは効果てきめんです。
知っている人に会い昔話などをする事によって、自分の気持ちに整理がつきます。
入学式や卒業式など厳格な式の場合でも、会場の空気に慣れる事が出来ます。
自分がその場に立った雄姿を思い浮かべて下さい!
逆に、失敗するシーンを思い浮かべて下さい。
何が起きてそうなりましたか?
だったら自分はどうすればよいのでしょうか?
最後にもう一度、自分の頑張った姿を想像してください。
自分が会場に同化するのではなく、会場を自分の気持ちに同化させるくらいの気持ちで行きしょう!
2-2.「緊張は友達」と考えた方が気楽です!
自分がどんなに望んでいなくても、人から頼まれるスピーチ。
立場によって発生する挨拶。
これは、大人になればしょうがない事です。
緊張は誰でもします。
でも、一つの壁を超えると思って、
『俺、チョー緊張してるじゃん(笑)』
って、今の自分の状況をわざと客観的に見て、ビビっている自分を笑っちゃいましょう!
名前を呼ばれ挨拶が始まる時には、開き直った自分がいるはずです!
2-3.絶対に伝えたい事だけは盛り込む!
これは、「聞いている人」の立場から、失敗の評価をされないためのコツです。
『長々と話してたけど、
結局何が言いたかったの?』
そういうスピーチありますよね(笑)
だったら、
- こんにちは
- 面白いエピソード(伝えたい話)
- (最後に)心からおめでとう(ありがとう)!!
という挨拶の方が、人の心に残りますし、聞いている方も気持ちが良いものです。
必ず
「絶対に伝えたい事」と、
「最後の締め」だけはご用意ください。
「最後の締め」
でよくあるパターンを書きますので、お使い下さい。
結びに当たりますが、
本日ご出席いただきました皆様のご健勝・ご多幸。
また、○○(学校・会社など)のさらなるご発展。
そして○○(主役…新一年生・卒業生・新郎新婦の家庭)の未来が
素晴らしいものになるようご祈念申し上げ、
私の挨拶とさせていただきます。
本日は誠におめでとうございます!
2-4.ちょっとした言い間違えは気にしない!
例えば接続詞…
「しかし」「また」
などを言い間違えて文脈が若干おかしくなっても、名詞・動詞をはっきり言えば、話の内容は人に伝わります。
「5-2」で書いた「伝えたい事」のスモールバージョンです。
私はグラスに入った冷たい水が飲みたい
だったら、
『水』『飲みたい』
が重要なキーワードです。
「グラス」が「紙コップ」や「湯飲み」でも、はっきり言って全然構いません!
それくらいの気持ちで、
動詞・名詞をはっきり言い
多少の言葉違いは気にせずに
最後まで押し切っちゃいましょう(笑)
3、紙に書いた挨拶を読む時の注意点
一番大事な事は、
大きなきれいな字を
大きな紙に書き込む
ことです。紙が何枚になっても構いません。
よくあるパターンが、
- ワードで打ち込んだA4の紙を用意したものの(もしくは手のひらサイズの小さなメモ用紙)
- あまりに文字が小さすぎて(Wordで10ポインントくらい)
- 挨拶の途中でどこを読んでいるのかわからなくなり
- 慌てふためいて「悪循環」…
どうせカンペするなら潔く!
はっきりと、しっかりと読み切る!!
手のひらサイズのカンペや、段落や句読点もカットしたカンペを持つ事で、
「依存心UPの朗読マシーン」
になってしまいます。
大きな用紙に、大きな文字の挨拶を用意し、さらに、句読点や段落もハッキリさせましょう。
1・2回練習する際に、自分の呼吸や言いやすい所に、斜線などを入れるとさらに良し。
自分の頭の中に入れるべき「行・フレーズ」が明確になり、紙を読みながら視線を上げ、聞いている人と同調する事が出来ます。
そうすることで会場が一体感に包まれます。
「カンペが無いと話せない」
というのは決して恥ずかしい事ではありません。
「カンペに頼る事」も恥ずかしい事ではありません。
- 大きな紙に(何枚になっても可)
- 大きな文字で(Wordで18ポイントぐらい)
- 段落・句読点をはっきりと入れて
- 練習の際に、呼吸ごとの斜線を入れて
本番は堂々と大きな声で読み上げて下さい。
卒業式の挨拶ならこんな感じです。

2・3回練習をすれば、本番に「顔を上げるタイミング」も見えてくるはずです。
少しプレッシャーをかけるようですが、聞いている人は「カンペを持っている」時点で、完成された話を期待してます(笑)
だって内容は出来てるんですから。
そうなると、話し手の表現方法が、スピーチの成功・失敗の判断基準になってしまいます。
いかに話している最中に、カンペから目を離して聴衆の方を見るか。
『ただの朗読マシーンではありませんよ!』
という感じで(笑)
それだけで評価は変わりますので、ぜひ意識して視線を前に向けて下さい。
4、まとめ ~秘密の上達訓練~
一言で「失敗」と言いましても、
- 自分がしてしまう失敗
- 周りの人に「やっちゃったなぁ」と感じさせる失敗
があります。
漠然とその場で話すのと、心の準備をしてから話すのとでは、月とスッポンくらい違います。
姿勢・声のトーン・テンポ
緊張を乗り越える準備など
ぜひご参考にしていただければと思います。
入学式で挨拶した話、
4-1.~秘密の上達訓練~
「話す機会があまりないけど、
話が少しでも上手になりたい」
という方に、秘密の練習方法を教えます。
会社やどんな場面でも、自分が話さなくても他人が挨拶する事って多いですよね。
そんな時、その人がどんな組み立てで挨拶するか、今まで以上に人の話を聞いて下さい。
それだけです(笑)
さらに付け加えるなら。
「自分だったらどのように話すだろう」
とイメージをする事です。
飲み会の乾杯や締めの言葉って、比較的短いじゃないですか。
でもグダグダになってしまう人がいます。
周りの人も、「長えよ」とか「ダメだなぁ」と簡単に言います。
そこで自分も、「あの人ヘタだなぁ…」で終わってしまってはそれまでです。
いざ自分がその場に立たされても、きっと同じことになってしまうでしょう。
例えば締めの言葉だったら、
- どう切り出して
- どうまとめて
- 「それでは一本で締めます」
に繋げるか。
少し考えるだけで、全然違ってきます。
これは訓練ですし、その訓練を頭の中で行う事によって、
『自分の中の挨拶のテンプレート』
が出来てきます。
ぜひお試しください。
長文・駄文に
最後までお付き合いありがとうございました。
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【おまけ】
挨拶の作り方と、話し方の雰囲気づくりなど、
参考にした本です。
『たった一日』は大げさですが(笑)、気軽に練習・実践できるコツが書かれてわかりやすいです。
普段意識しない「声の出し方」なども書かれており、通常と少し違う視点で『スピーチ』を成功に導くきっかけになると思いました。
梅ちゃんブログ・PTA会長シリーズ
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