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駒門風穴編最終話、立ち入り禁止看板の奥には何がある?

駒門風穴 立ち入り禁止 本穴



駒門風穴ネタが連投になってます(笑)

 

実は観光案内として

「駒門風穴」の紹介ブログを書いていた所、

  1. 普通の案内
  2. 実際に行った時の話
  3. 立ち入り禁止の奥に入った話

を1つの文章にまとめた所、

 

7000文字を超える

 

超大作になってしまいました(笑)

 

超大作とは自分で言っているだけで、

はっきり言って駄文です(爆)

そこで3つに分けそれぞれUPする事になり、

やっと最終話でございます。

 

決して自分の悪さ自慢をするわけではなく、

 

はっきり言って

 

30年前の

 

古き良き時代の話なので、

 

目くじらたてずに願います(笑)

 

駒門風穴の案内ブログ

⇒「駒門風穴」は子連れでも安心な御殿場の観光スポットです。はこちら

 

実際に梅ちゃんが子供を連れて行ってきた話はこちら

⇒御殿場の観光スポット「駒門風穴」に看板娘たちと行った話。はこちら

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完全に自己満足の度胸試し

今でこそ洞窟内に「立ち入り禁止」のフェンスが張られ、

一般人が完全に奥に入る手段のなくなった駒門風穴も、

梅ちゃんが小学生の頃は、

写真の様にフェンスなど張っておらず、

『立ち入り禁止』

の看板だけでした。

駒門風穴 立ち入り禁止 本穴完全にブロックされた本穴の終着点

 

「今だから…」の話ですが、

当時の小学生はみんなその奥まで入ってました(笑)

俗にいう「度胸試し」と言うやつです。

 

ただ、「立ち入り禁止」の奥には、

複数人の時しか入りませんでした。

 

ところがある日、

何をとち狂ったのか自分でもわかりませんが、

 

『風穴に遊びに行ってくる』

 

と懐中電灯一本持ち自転車に飛び乗り、

 

 

一人でどこまで奥に行けるか

 

限界にチャレンジ!!

 

なるものを開催したんです(笑)

 

目指すは本穴の「立ち入り禁止看板」のさらに奥。

 

自分にとっての勝負は

「立ち入り禁止」の看板から先なので、

『そこまでは明かりを使わない』

なんていう、訳のわからない課題を自分に課し、

 

完全に自己陶酔の中

 

本穴と枝穴の分岐点に到着。

 

闇に目が慣れ、

風穴内の空気の冷たさが

皮膚をひり付かせ始めた頃、

ついに『立ち入り禁止』の看板に到着したのでした。

 

冒険スタート

看板の脇を通り抜ける時、

何だかよくわかりませんが、

「ブルッ」と体に震えが起きました。

 

今から始まる冒険に対しての

武者震いだったのかもしれません。

 

 

明かりひとつで闇の中に進んでいきます。

冷えた洞窟内は吐く息を白く染め、

それが懐中電灯の明かりによってモヤの様見え、

視界を狭められるように感じます。

 

天井のあちこちから水滴が垂れ、

近くとも遠くともわからないくらいに洞窟全体で反響し、

とても大きな音となって梅ちゃんを襲います。

 

2度ほど大きな声が背後から聞こえてきました。

奥にいる梅ちゃんに向けての声ではなく、

一般の観光客なのか、

はたまた地元の小学生なのか。

立ち入り禁止の看板があると思われるあたりから、

懐中電灯でこちらを照らしてきます。

 

発見されたらこっぴどく怒られるのは分かっているので、

人の気配や声が聞こえた時点で、

懐中電灯の明かりを消し、

岩陰に身を潜めやりすごします。

 

聞こえてきた声は両方とも、

梅ちゃんの存在に気付いた呼びかけではなく、

「立ち入り禁止の看板までたどり着いた興奮の声」

だったようです。

 

人の気配が消えるまでは身動きできない梅ちゃん。

「暗闇に目が慣れる」

と言いますが、

立ち入り禁止の看板から100メートルも進めば、

届く光なんて、あってないようなものです。

 

黒と藍色を混ぜたような闇の中、

自分の呼吸と心臓の鼓動、

四方から水滴の音だけが響き渡ります。

 

背後の人の気配が消え、

動き出そうと曲げた膝を伸ばすと同時に、

一つの思いが浮かびます。

 

「もういいんじゃない?」

さすがにメンタルをやられてたのか、

弱い気持ちに心を支配されかけます。

 

「小学生が一人でここまで来たら上等だよ。」

自分に言い聞かせ、懐中電灯を灯しました。

 

カメラのフラッシュの様に一瞬視界が白くなり、

再び梅ちゃんの目が岩々の輪郭をとらえ始めた頃、

視界の片隅に飛び込んできたものは…

 

 

 

潰れたコーラの空き缶と、

 

よっちゃんいかの袋でした!

 

 

この2つの物が指す意味は当然、

 

『子供がここまで入ってきている』

という事実。

 

その瞬間、

「腰抜けモード」に入っていた梅ちゃんの魂は、

一瞬で「野獣モード」に変換。

出口方向が気になっていた目は

再び闇を見据えます。

 

闇の中で増長した、

『恐怖によって感じた見えない何か』

が、今となっては、

 

『コーラを飲みよっちゃんイカを食べていた小学生』

 

という、勝手な想像で作られたライバルに書き換えられ、

負けず嫌いに完全に火が付きました(笑)

 

懐中電灯の明かりが一直線に奥の方を明るくします。

足元と奥の方を何度も照らしながら、

さらに100メートルほど進みました。

 

後ろを振り返ると、

立ち入り禁止の看板の所に備え付けられた明かりは、

親指と人差し指で作った

小さな丸ほどの大きさになってました。

 

よせばいいのに、

自分の現状を把握しようと、

明かりを落とすと…

完全な闇(笑)

 

瞳に残る先程まで照らしていた

明かりの残像だけが白く残っています。

 

全身が恐怖に包み込まれ、

慌ててライトを点灯します。

 

その瞬間梅ちゃんの目の前に飛び込んできたものは…

 

 

ポイ捨てされた

 

タバコの吸い殻でした。

 

 

自分が限界を感じた場所には、

すでに人が来た痕跡が残ってる…

 

 

まだいるのかよ!!

 

声にならない心の声(笑)

相手は大人なのに…

 

折れそうになる心を奮い立たせ、

さらに数十メートル進むも、

さすがに子供には限界でした。

 

振り返るとはるか先にある小さな光は、

親指の先程の大きさになってました。

 

大人一人くぐれるかくぐれないかくらいの

狭い隙間が目の前に現れ、

「小さな子供だけに、

ここをくぐり抜ければ

大人を出し抜ける」

と、一瞬前向きになりかけますが、

そこを進むと完全に出口の明かりは遮られます。

 

ひき時を感じた小学生は、

記念になる何かをそこに残し、

撤退を決意。

 

少し平らになった岩の上に、

ポケットから取り出した10円玉を置き、

背後にまだまだ広がる闇に別れを告げ、

出口を目指して歩き出したのでした。

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帰り道の恐怖~安どの気持ち

何も考えず進んできた行き道では、

目の前には闇が存在するものの、

後ろに感じるものはありませんでした。

本来人が行き来する場所ですから。

 

ただ、帰り道の場合、

視界の先に小さな明かりは見えるものの、

後ろに控えるのは完全な闇。

 

ひんやりとした洞窟内、

背後にいるはずもないイヤーな気配を感じながらの、

帰り道はとても長く感じました。

 

行きの倍くらいは早足なのに、

近くなるはずの明かりが近づかないジレンマも、

 

・足元に落ちていたタバコの吸い殻

によって少しだけ解消され、

 

・コーラの空き缶とよっちゃんイカの空き袋

を発見したことで落ち着きを取り戻し、

『俺の10円玉は遥か先だぜ!!』

と、見えない敵に対して

優越感に浸っていた気がします(笑)

 

無事「立ち入り禁止の看板」までたどり着き、

洞窟内を照らす人工の光を見た時に、

「グワッ」と脱力感に襲われた事は、

今でもはっきり覚えています。

 

 

当時流行っていた、

 

「水曜スペシャル」

 

川口浩探検隊

 

 

にも負けないくらいの冒険を

勝手に自己完結した梅ちゃんは、

持っていた懐中電灯を再び灯す事無く、

夕暮れによって少し薄暗くなった出口に向かいました。

 

外の光がしっかりと

足元を照らし始めたのを感じた時、

背後を照らしていた明かりがパッと消え、

洞窟内が完全に闇になりました。

 

受付のおじさんが明かりを消し

洞窟内を包む闇が意味するもの…

 

「人がいなくなったので

営業終了!!」

 

 

慌てて敷地内の階段を駆け上がると、

 

「おみゃー、どこにいたズラ?」

 

入り口を閉めようとしながら

声をかけてくる受付のおじさん。

 

恐らく洞窟内に1時間半以上滞在していた、

自転車でやってきたクソ坊主の存在は、

完全に無いものになっていた様子。

 

『小学生の禁止された冒険』

 

を説明すれば、問題になるのは確実なので、

おじさんの脇をすり抜けながら、

 

「お腹が痛くて動けなかった」

 

謎の返答をし、自転車の鍵を慌てて外す梅ちゃん。

 

サドルに跨り一歩目を漕ぎ出そうとした梅ちゃんに、

 

「おみゃー、中でクソしてねーべなぁ?」

 

背後から叫ぶおじさん。

 

「大丈夫!

 

我慢したら治った!!」

 

振り返らず大声で叫び

全力で逃げ出した梅ちゃんでした(笑)

 

完全に「古き良き時代」の話です。

 

今あらためて思い返してみると、

当時の記憶が蘇ってくるんですよね。

 

それだけ緊張&恐怖が強かったって事でしょうか?

懐かしい思い出です。

 

 

ちなみに…

 

自分の娘が

 

そんな事やったら

 

ブッ飛ばします!(笑)

 

安全な事をやりましょう。。

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