ひれ酒・骨酒レシピ

毛ガニの甲羅でカニ酒祭り。酒が生臭くならないレシピを旅館の若旦那が発見したぜ!

カニ酒 レシピ 甲羅酒


だいぶ暖かくなって来た春先、滅多に食べる事のない贅沢品、毛ガニをネットで購入。

 

実入りがよく、味噌もばっちり。

全て平らげてかなり満足しました。

…が、本日書きたいのはそこではなく(!?)、

その後開発した

毛ガニのカニ酒が

メチャメチャ美味しかった

ので、恐らくgoogle君にも、ヤホーーー君にも載っていない、

梅ちゃん流の

毛ガニを余す事無く使った

カニの甲羅・殻のあぶり酒

のレシピをUPしたいと思います。

梅ちゃん流「カニ酒」レシピ

今回作る「カニ酒」ですが、イメージとしては「ふぐのひれ酒」に入れる「ふぐひれ」的な『だしの元』を毛ガニの殻で作り、それを熱燗に入れカニの風味を感じるお酒です。

1.毛カニの殻を網であぶる。

いよいよスタート。

殻の状態はこんな感じ。

毛ガニ カニ酒 レシピ 食べ終わりの殻食べ終えた毛ガニの殻。

 

カニ酒を作ることを想定していたので、口に含んだりせず、カニフォークで丁寧に身を取りました。

見てのとおりかなりウェッティーです。

網に並べ炙ります。

カニ酒 甲羅酒 レシピ 並べた殻地道に炙ります。

 

強火で一気に炙ると焦げてしまうので、弱火~中火くらいで。

 

コンロの前に仁王立ちし、小さな殻を炙る40オヤジを、看板娘や若女将は冷めた目で見つめます。

2.パリパリになった毛の部分を歯ブラシで除去する。

毛がパリパリになってきました。

歯ブラシで擦ると、黄金色になった素肌が顔を見せます。

 

毛ガニ カニ酒 甲羅酒 仕込みブラシで擦ると、ポロポロと毛が取れます。

 

ふんどし(腹の付け根の三角形の部分)も。

カニ酒 甲羅酒 レシピ フンドシいいダシが取れそうな気がします。

3.さらに表裏をしっかり乾燥させる。

もうね、ひたすら表裏ひっくり返し、水分を蒸発させます。

 

先程まで酒のつまみとして食していた毛ガニ。

厨房に立ちすくみひたすら同じ作業をする梅ちゃん。

 

立ち上るカニを焼いた煙の匂いを嗅ぎ、それをつまみに酒を飲む姿は、はっきり言って人に見せられるもんではありません(笑)

カニ酒 甲羅酒 炙った甲羅甲羅の中も乾燥してまいりました。

 

ドラクエのボスにこんなキャラいなかった?

カニ 外見 ドラクエキャラデスピサロの進化形!?

 

側面の殻をパキっと折って、さらに炙ります。

カニ酒 甲羅酒 レシピ 甲羅を炙る熱が届かなかった部分まで…

 

シャネルのマーク(笑)

カニ酒 甲羅酒 分解した甲羅遊び心も必要です(笑)

 

炙り終わった甲羅を並べてみました。

だいたいこんな感じです。

真ん中くらいが理想かな。

カニ酒 甲羅酒 だし甲羅出来上がった炙り甲羅

 

あら熱を取りジップロックに入れ、冷蔵庫で保存します。

カニ酒 甲羅酒 保存これでいつでもカニ酒が楽しめます。

4.アツアツの日本酒にブチ込む

いよいよ佳境に迫ってまいりました。

タイトル通りです(笑)

 

電子レンジで温める場合、2合の日本酒だったら1000ワットでだいたい2分ぐらいです。

 

ただ、沸騰しすぎてアルコールが飛んでしまうと、味が酸っぱくなってしまいますし、一番気をつけなくてはならないのは、

沸騰寸前と見せかけた日本酒が

レンジを取り出そうとした衝撃で、

いきなり爆発する

時があるんです!

 

これはかなり危険です。

温められたにもかかわらず、上手に熱対流していなかった日本酒の温度が、動かした衝撃で混ざった瞬間に、いきなり噴き上がります。

 

なので、1分くらい経過したら、扉を開けて軽く容器をゆするようにしてください。

 

ここからは職人の気持ちで、レンジの中の日本酒とにらめっこです。

 

日本酒から湯気が上がり、

『プツプツ』小さな泡が

容器の壁面に現われた瞬間に取り出し、

甲羅を放り込みます。

 

甲羅から激しく泡が上がり、

透明な日本酒が

フッと黄金色に変わります。

 

一気に表情を変えるこの瞬間、

梅ちゃんの脳内にも

アドレナリンが

ブワーッと分泌されます(笑)

完全にダメ旦那です(笑)

 

蓋(サランラップ)をして約2分ほど静かに置きます。

日本酒が徐々にうす黄色に変わってきました!

2018.03.02UP、2021.03.11更新

5、『梅ちゃん流カニの甲羅酒』完成!

完成型がこちら。

カニ酒 甲羅酒 レシピ 完成系ダシが出て、黄金色に染まった「カニ酒」

 

グラスに入れると黄金色がよくわかります。

カニ酒 レシピ 甲羅酒捨てるはずのカラからこんなにダシが…
  • 捨てるはずの物
  • 高価な甲羅酒と同じ
  • ひと手間を加えて

が今回のカニ酒のポイントです。

 

味噌が付いた甲羅に直接日本酒を入れた、若干生臭さを感じてしまう「甲羅酒」よりも、パリパリに炙って香ばしさがある、こちらの「梅ちゃんカニ酒」方が梅ちゃんは好きでございます。

目安としては、

日本酒1合180mlに対して、

カニの足の殻=1コ

一本ではありません。

足の付け根の太い部分のひとかけらで、継ぎ足し3杯まで出汁がでます。

 

毛ガニを1杯食べた時に出る殻をすべて上手に乾燥させれば、最低でも3カ月…下手したら一年持ちますよ☆

6、まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

この『梅ちゃんカニ酒』、友人はもとより梅の屋旅館に宿泊されるお客様にも好評です。

飲んだくれの友人に至っては、数日後スーパーに半額の毛ガニが売っていた際即購入し、その翌日にはカニ酒の素が冷蔵庫にストックされたとの話です(笑)

 

日本中の飲んだくれオヤジの皆様、これは自信を持ってお勧めできます。

 

ちなみに今回購入した毛ガニはこちらでした。

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感想(41件)


約700gの毛ガニの甲羅×2で、

梅ちゃん家の冷蔵庫にも一年分の甲羅がストックされたというわけです(笑)

 

買って甲羅を開けるまで分からないのがカニですが、比較的当たりの部類に入ると思われます。
身もしっとりしていて、味噌もしっかり入ってましたので。

次回もこちらにしようかと考えてます。

 

もし「梅ちゃんカニ酒」を試されて満足して頂けた方、ページ下にございますSNSボタンに「いいね」をよろしくお願いいたします。

 

最後までお付き合いありがとうございました。

飲んだくれ若旦那の日本酒シリーズ